danna labo. vol.3

Hiroyuki Kikuchi in 1999 Tsukuba

    [gallery]
Hiroyuki Kikuchi

1999年全日本ロードレース選手権 Rd.3 つくばGPの菊池寛幸選手のイラスト

1999年のつくばGPは朝雨が降り、各クラスのレースは雨がやみながら路面は多少ウェットという、微妙なコンディションで行われました。
その難しいコンディションでGP125クラスで優勝したのが菊池選手です。
で、わたしは丁度その時、つくばで優勝のシーンを見ていた一人です。
その時の走り&表情を描いたのが、今回のイラストです。
走りはillustrator、人物はphotoshopで制作。制作期間は2週間ほどです。
菊池選手の素材は望遠で撮ったものなので、なかなか人物イラストがピシッと決まってないんですが。。。次の菊池選手のイラストではもう少し頑張りたいなぁ〜と。

菊池選手の事は、先のつくばGP観戦レポートで触れましたが、全日本ロードレースでもう15年も活躍されている(しかも第一線で)、すごいライダーです。
すごいって一言で表しましたが、9年前に目の前で優勝した選手が、今回のつくばでも優勝してしまうんですから、いやーすごいです。
ちなみに、全日本ロードレース選手権では、1993年から常にランキング5位以内を獲得されていて、2005年はチャンピオンとなっています。

菊池選手のイラストを描いた理由は、これもつくばGP観戦レポートで触れていますが、レースが本当に好きで、お話しするとその気持ちがとても伝わってくる所にあります。(もちろん、他のライダーの方もそう思っていらっしゃるとは思います)
お話しすると、良い意味でTOPライダーが持つ近寄れない雰囲気を感じさせないライダーで(最初声を掛けさせてもらった時は、どきどきでしたが)、そこが今回のイラストを描くきっかけになりました。

今回のイラストは制作期間が短かったので、次はもっと力を入れたいと思います。
見ていてロードレースの楽しさが伝わるイラスト。菊池選手が情熱を注ぐレースというのを、もっともっと表現できる様に。

[ このエントリへはコメント出来ません ]
この記事のリンク元 | |

Riccardo Patrese & Williams FW13B

    [gallery]
FW13B and Riccardo Patrese

1990年のRiccardo Patrese & Williams FW13Bのイラスト

1991年に最も輝いたパトレーゼが前年にドライブした、Williams FW13Bとパトレーゼのイラストです。

マシンはIllustratorでのイラスト、パトレーゼは鉛筆画によるイラストです。
鉛筆画は髪のリアリティを出すため、消しゴムのタッチを工夫しました。
Illustratorのイラストと鉛筆画のイラストそれぞれはよい仕上がりだったんですが、 2つ合わせたバランスを取るのに苦労しました。

FW13Bは、あのエイドリアン・ニューウェイがWillamsに加入する前に設計されたマシンで、当時の力関係を見る限り、 際立った戦闘力を持ったマシンとは言えないかもしれません。
90年のWilliamsは、コンストラクター4位(57ポイント、3位のベネトンは71ポイント)、ドライバー6位(ブーツェン)、7位(パトレーゼ)、優勝2回(パトレーゼ1:サンマリノGP、ブーツェン1:ハンガリーGP)で、マクラーレン、フェラーリ、ベネトンの4強の中で一番下のポジションでした。

FW13Bは、FW14ほどの強さは持ってない訳ですが、私の中では好きなマシンの一つです。
この当時のマシンは現在ほど空力研究がされていない事から、様々なユニークなアプローチがされています。
その中で、マクラーレンやベネトン等の正常進化型の空力アプローチと比べ、多少冒険をして無骨なフォルムを持つFW13Bに、パトレーゼを応援するファンは期待を持ったと思います。
その結果、言わば地元と言えるイモラGPで、パトレーゼは7年ぶりに勝利を手にしました。
今考えると、91年のパトレーゼ旋風の序章を担ったマシンの様な気がします。

区切り

This is a illustration of Riccardo Patrese and Williams FW13B.
FW13B won two times in 1990. And Riccardo won at San Marino GP.
I was impressed by his victory for the first time in seven years.
So I expressed his single-minded run with this picture.

[ このエントリへはコメント出来ません ]
この記事のリンク元 | |

Norifumi Abe in WGP500 SUZUKA

    [gallery]
Norick Abe

1996年のWGP500 日本GPのノリックこと阿部典史選手のイラスト

WGP500ccクラス通算3勝、YAMAHAワークスのエースライダーであった輝かしい経歴を持つ阿部 典史選手
1994年日本GPの衝撃デビューから、ノリックファンだけでなくロードレースを愛するファンが待ちわびた、 1996年日本GP WGP500ccクラス初優勝の瞬間です。
ウィニングランはillustrator、表彰台のノリックはphotoshopで制作。制作期間は2週間ほどです。

1994年、衝撃の世界GPデビューから10数年、ノリックの存在は私達ロードレースファンの心に刻まれた、目映い光だったような気がします。フラッシュの様な衝撃と目映さ、そしてあっという間の出来事。

また、ノリックは多くのライダーとは多少異なる存在だったように思えます。
多くのライダーは、我々が存在する次元とは異なる大きな壁にチャレンシしていき、その存在に私達は憧れる。
ノリックももちろんそうでしたが、私達の期待や夢を、私達の次元も含めて実現してくれるような存在であるかの様。 とても身近な存在で、もう一人の私達と形容すべきでしょうか。
世界で僅かしか選ばれないメンバーと、300km/hを超えるスピードの中で世界一を目指すバトルを繰り広げる中でも、 ノリックが走り、表彰台の中央で喜ぶ姿は、私達が日々こうありたい、こういう風にできたらという願望を実現してくれている様な存在でした。
彼のつらい時、嬉しい時は私達もつらく、また嬉しい。私達がつらい時、嬉しい時は、また彼も同じ様に感じ取ってくれた様な気がします。

あっという間に駆け抜けた32年。私達の気持ちを代弁し行動してくれたノリックはいなくなりました。
彼の代わりとなるライダーが現れるのを待つのか。それとも私達が行動を起こすのか。。。

区切り

Norick Abe is a greatest Japanese road race rider.
His riding impress us, and is deeply in our mind.
He got 3 win (1996 Japanese GP, 1998 Rio GP, and 2000 Japanese GP ) in WGP500.
We'll remember his existence and his smile, forever.